ストーリー:第一幕(1)
- ubiquita6
- 2019年9月9日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年9月11日

こんにちは。
観たことのないミュージカルの感想を書く狂気のブログです。
サウンドトラックに沿って、例の本などから得た情報をヒントに物語を追っていきたいと思います。
・ここではそれぞれの曲を30秒ずつしか聞けないのでフルバージョンはこちらをどうぞ。
・曲はループしちゃうので停止ボタンを押した方がいいです。
さっそくオープニングからいってみよう!
01. You Still Want Me
「紳士淑女のみなさんこんばんは、ザ・レイヴンスです……」
男女がタキシードとドレスに身を包む舞踏会、バンドを率いるフロントマンとして立っているのは後にマネージャーとなるWaceで、彼が歌うボードビル調のカバーで舞台の幕は開きます。
バックバンドとして楽器を弾いているレイ・デイヴィスとデイヴ・デイヴィス、ピート・クウェイフでしたが、痺れを切らしたデイヴが「やってられるか!」と叫ぶと途端に演奏がドライブして”キンクス”の演奏が始まる…というオープニング。捻られててキンクスっぽいですね!ワクワク!!
02. I Gotta Move / You Really Got Me
ボーカルを取るのは冒頭から破天荒さを見せつけるデイヴですが、最後にレイがアカペラでYou Really Got Meの一節を引き受け、物語が始まるのです。
中産階級であるWace&Collinsがマネージャー、労働階級であるレイたちがバンドとして役割を分担する場面が描かれます。(ここで早速わからないんですが、WaceとCollinsのツテでパーティ等の演奏仕事を取ってくる、みたいな感じで関係がスタートしたのかな。)
レイがギターを鳴らしてA Well Respected Manを口ずさみます。
「突然何だ?」と訝しむマネージャーに対してデイヴは「兄貴は曲を作ることで考えてるのさ(He thinks in song)」。兄弟なのでよく分かっているんだな!
予告編の冒頭はこの部分のようですね。
いかにも模範的な人間を皮肉げに描いたこの曲ですが、上品さや教養を鼻にかけているマネージャーふたりを眺めているうち、レイの頭に歌詞が閃いたということでしょうか。
この曲がちゃんと演奏されるのはもう少し後となりますが、誰が歌うかはお楽しみに。
舞台はレイとデイヴの部屋へと移り、兄弟がキンクスの音楽を一緒に作っていく過程が描かれます。
03. Just Can't Go To Sleep
2本のギターとふたりのコーラスが素朴で良いですね!
レイはこの場面で「落ち着いて夜眠ることができない」ということを何気なく口にしています。物語が進むとこの言葉は深い意味を持つこととなり、第二幕で描かれるレイの睡眠障害へと繋がっていくのですが…このシーンで注目を集めるのはレイではなく、デイヴ。
あのYou Really Got Meの革新的なサウンドを生み出したアンプ穴空け事件です!

かわい〜〜〜〜〜!!!!!!!!
笑顔が100点満点〜〜〜〜〜!!!!
めでたくYou Really Got Meが誕生し、強力な曲を生み出したキンクスをバンドとして売り出す為に、マネージャーとバンド一行は、音楽出版社が立ち並ぶ「デンマーク通り」へ向かいます。
04. Denmark Street
このしっくり加減がすごいですね!
私はこのバージョンを先に知ったので、あとから原曲を聴いた時は「ミュージカルにするためのような曲じゃん!」とびっくりしました。
ボーカルはマネージャーのWace&Collinsと音楽出版社のPage&Kassnerです。
「君たちの髪も音楽も気に入らないが、損をするのはもっと気に食わない、契約しよう」と歌っているのはKassner。

また、ここでミック・エイヴォリーがドラマーとして加入します。
これでバンドメンバー4人、マネージメント担当4人が揃うわけです。
「レイ、君は曲を書くことだけ考えていればいい。ビジネスは僕たちに任せなさい」
このPageの発言を受けて次の曲が始まります。ボーカルを取るのはレイと、自分たちをA Well Respected Manだと自尊するWace&Collinsです。
05. A Well Respected Man

さて、未成年のデイヴが契約するには両親のサインが必要なので、一行はマズウェルヒルのデイヴィス家へ向かわねばなりません。
ここで兄弟の育ってきた環境が描かれることになります。
続く
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